あらすじ

私、守谷昴は大学サークルの先輩、木戸にストーカーされている。連日送られてくるラブレターの数々に辟易する毎日。おまけに水道局の督促状を無視した所為で水道を止められてしまってるし、外の空気を吸おうとしたらやもりを殺しちゃうなんて、今日は本当にツイてない。抑々私は人から愛される存在でもなければ、人を愛す存在でもない。それは人間的ではないかもしれないけれど、仕方ない。そんなこと、どうだって良いのだ。木戸先輩は私が気まぐれにつきあうことにしたことを知らないのだ。私は仕方なく彼を葬りに公園に行こうとする。静謐な夜風にあてられながら、私は偶然という悲しい事象について考えることにした。思えば、私の人生は偶然の不運で散々だった。偶然落ちた高校入試、偶然恋敵に遭遇したり。そして私は偶然同級生を殺してしまう。偶然なの、、全部偶然が悪いの。私は「完璧な論理」を構築して無実を証明する。この世界は偶然に支配されている。私たちに明晰な意思なんてなくて、神様が気まぐれに操作しているだけ。やもりを殺したのだってそう。私にやもりを殺す意思なんてなかった。ただ気まぐれに窓を開けただけ――。それは、私が昔殺したあの男の子の時だってそう。ただ、あの子が私に告白しておきながら、あんなに可愛い子と一緒に下校しているのを偶然私に見られちゃったからいけないんだ。もしこの論理が本当なら。私は埋葬の帰り道、自分の部屋に黒い大きな影が向かっているのに気がついた。もしこの世界が偶然に支配されているとしたら?人間の意思なんてものは無かったとしたら?論理に囚われた少女が起こす殺戮純愛ホラー短編!

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カクヨム
カクヨム2024/10/06
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