あらすじ
糸目イケメン。
それは糸目男性にのみ許された、目を開けた時とのギャップから生まれるイケメンであり、糸那柚鶴は糸目男性に憧れていたが、恋愛対象ではなかった。
いわゆる糸目推しというものだ。
そんな彼は容姿に恵まれ、ストーキングする者が増えていくなか、ある日突然、死んだ記憶がない状態で人型神獣に転生しており、ユルという名で生を受けることになる。
血の繋がりのない父親はユルを可愛がり、屋敷の者にも大切にされていたユルは、成人を迎えた頃、父親にある事を告げられる。
『魔王からの求婚』そのワードが、ユルの人生を大きく変える事になる――
ユルが転生した世界は、魔族側と人間側、そして中立的立場の神殿があり、立ち位置がとても重要になる。
魔族と人間が住む場所は分かれており、どちらかに行くにはダンジョンを通るしかない。
しかし、そのダンジョンには魔物が多く、人間側から魔族側に行くにはあまりにも厳しく、魔物が人間側に出て来てしまうほど、人間側の住む場所は安全ではない。
だが、神獣であるユルには関係なく、それは神殿に住むエルフ達も同じだった。
魔王からの求婚により、まだユルが神獣だと分かっていなかった頃、父親であるルーフェンは王に相談し、エルフ達の協力によってユルが神の愛し子である神獣だという事を知る。
ユルがどういった選択をしたいのか、できれば離れたくはない、そういった考えで、ユルにも人間について知ってほしいと思ったルーフェンは、屋敷の者以外とほとんど関わりがなかったユルを、学園に連れて行く事になる。
だが、そこでの出会いはユルの過去と未来を繋ぎ、徐々に神獣としてのユルが剥き出しになっていく。
それによって、前世と今世の違いに悩み、戸惑いながらも、糸目推しだけは変わらず、推し活に励む。
そんななか、ツガイを見つけたり、初めての感情に振り回されながらも、前世よりも自由に伸び伸びと生活していた――
しかし、ユルにとって嫌な知らせが次々に入ってくる。
前世のストーカーが追って来ている事。
ツガイを増やさなければいけない事。
自分がどのような立場で在るべきか。
大切な者達を守れるように、自分の力をどのように使うべきなのか。
そして……推しがあまりにも少ない件についてなど、悩みが尽きないユルはどのような選択をしていくのか。
糸目推しになったきっかけや、前世でのトラウマなどを抱えているユルが、様々な出来事に巻き込まれながらも、ツガイとともに乗り越え、大切なものを守る為に成長していく。
ユルの選択は、ツガイとの平和で甘い生活を送れるようになり、存分に推しを眺める事ができるようになるのか――
糸目推しによる、推し活の為の刺激的な異世界生活は波瀾万丈!