あらすじ

とある映画の撮影現場にて……。 「滝波さん、クランクアップでーす! ありがとうございました!」 快活な声と共に拍手が現場に響き渡る。監督は満面の笑みで滝波に花束を手渡し、二人は並んで歩き出す。滝波は少し照れたように笑いながら、監督に話しかけた。 「ありがとね、監督。いやあ、気づけばこの業界も長くて、ベテランなんて呼ばれるようになったけど、この瞬間は涙もろくなっちゃうね。『俳優やっててよかった!』って思えてさ。あ、そうだ、この話したっけ? 子供時代、俺すっごく貧乏でさあ。周りもみんな似たようなもんで、遊びといったら鬼ごっことか缶蹴りくらいでさ。まあ、時代だから当たり前っちゃあ、そうなんだけど、ははは、他にはスカート捲りとか、ブランコをこいでいる女の子のスカートの中を覗いたりとか、ほら、ブランコをこいでいるときって急には止まれないじゃん? だから見られてるって気づいた女の子たちが慌てるのが面白かったんだよね」 「ははは……あの、滝波さん」

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小説を読もう2024/09/25
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