あらすじ
――どういうことだ……?
目覚めた彼は困惑した。意識が混濁し、思考が錯乱している。ゴミ溜め、下水、便器、汚れた空と大地。あらゆる不浄と混沌の記憶が渦巻いていた。
その状態で、「どういうことだ」という一文だけを意識からすくい上げたことに少し感心し、また安心したのか、誰かの吐息が聞こえた。
「おはようございます。ここは我々の宇宙船です」
――なぜ……。
「漂流中の宇宙船を発見し、中を調べたところ、瀕死のあなたを見つけたので、治療したのです」
――そうか……感謝する。だが、なぜ……ああ、“なぜ”が多くてすまないね。しかし、妙な感じだ……。