あらすじ

副業で援助交際してるOLが高校時代の教師の家を避難所扱いしてだらだら駄弁る話です ※電撃文庫大賞投稿用短編なので、結末までのネタバレがあります 〈あらすじ〉  両親が離婚した。離婚理由は母方の不倫だったが、親権は母親に移っていた。その理由に納得いくまで十年かかった。これはそういう話だ。  たとえば、納得できなかった理由が、母と子で好きな人がかぶったみたいな、わりとしょうもないものでも。  副業で春をひさいでいる主人公は、通っていた高校の教師の家を疲れたときの避難所にしていた。男はやもめで、その理由は主人公への罪悪感だ。男は離婚理由を作った当事者であり、それを主人公が知っていることを知らないでいる。この短編の最後まで、その事実は変わらない。主人公は彼が気づいていないことに気づいていて、あえて触れないでいる。言葉遣いから、彼が好まない口調に変える程度にまで、自分をアレンジしている。  主人公はルームシェアをしている。相手は弟で、半分だけ血がつながっている。そして、彼女連れだった。彼女のほうが稼いでいるので主人公が同居人と認めているのは彼女のほうのみである。彼らとの関係は、可もなく不可もなく良好寄りである。  逆に、母との関係は険悪だ。どちらかといえば、主人公が一方的に嫌っているのだが。母との血のつながりはなく、主人公は、父方の連れ子だった。そして、父と会う前から、母には間男との関係があり、父が略奪愛を敢行したのではないかと主人公は想像しているが、その点については短編内では想像の域を出ない。ただ、金銭面での不自由を解消するために婚姻関係を結んだのはたしかである。つまり、主人公と母親は、血ではなく、その境遇によって結びついている。──これは、彼女がそのことに気づくまでの物語だ。だからといって関係が劇的に改善されるわけではないが、譲歩の余地は生まれるだろう。憎み続けるにもエネルギーが要るのだから。  タイトルは村上春樹の『風の歌を聴け』に引用されているニーチェの言葉、「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」を自分なりに翻案したもののようだ。なにぶん着想が何年も前なので、あまり覚えていない。

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カクヨム
カクヨム2023/01/22
  • 現在の作品明るいのは、夜だから