あらすじ

——『3000万円』 これだけの金額を手にすれば、人は幸せになれるのだろうか。 ……いやきっと、そんなことはないはずだ。 たったこれだけの金額では、ロールスロイスだって買えないし、都会じゃ一軒家を建てることも無理だろう。ましてや、一生遊んで暮らすことなんて夢のまた夢。 結局、3000万円じゃ、夢も希望も買えやしない。所詮、端金なんだと思う。 ……でも、逆に3000万円という端金で、夢も希望も、なんなら普通の生活さえも奪われるやつだって、この世にはいる。 例えば、16歳でフリーター、時給950円で働いているやつとかね。 うん。もう3000万円って考えるだけで、ゲロ吐きそう。 ——そう。おれ、速水虎丸には、16歳にして3000万円の借金があった。

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小説を読もう2023/08/02
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