あらすじ

民間企業を辞めてフリーランスの予備校講師となった坂本は、毎年東大に多数の合格者を輩出する現役生対象の予備校東英会で数学講師を務めていた。講師歴四年目の春、ベテラン講師が倒れたことがきっかけとなり、彼は初めて最上位のクラスを任され、東大理科Ⅲ類に一番近いと囁かれる医学部志望の特待生少女・水野さくらと出会う。坂本には七年来の付き合いのある恋人の智子がいたが、智子とは今ひとつ結婚に踏み切れず、ずるずるとした関係が続いていた。当初は「はじめて自分が輩出する東大理Ⅲ合格者」の卵としてさくらを見ていた坂本だったが、さくらが苦手とする物理の質問対応まで買って出て懇切丁寧に指導を重ねるうちに二人の距離は徐々に縮まっていく。さくらの東大合格に心血を注ぐあまり、恋人の智子とクリスマスも誕生日もともに過ごさなかった坂本は、最後には何もかも失い、その原因に気づく。

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小説を読もう2024/07/29
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