あらすじ
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強力な癒しの力を持つ聖女ユフィリアは、
《予知夢》によって知らされた悲劇と
王族に嫁がされる未来を避けるため
実力を隠して無能なクズ聖女を演じている。
レイモンド司祭の姪で筆頭聖女のイザベラは、
恋敵のユフィリアを事あるごとに蔑んできた。
イザベラが筆頭聖女になると、
聖騎士ルグランは手のひらを返したように
ユフィリアを捨ててイザベラのものとなった。
けれどユフィリアは、
ルグランへの想いをまだ捨てきれずにいる。
孤児だったユフィリアの神聖力を見抜き、
聖女として育て上げた
中央大聖堂の権力者レイモンド司祭は
聖職者でありながら、金儲けのためなら
人を殺めることも厭わない金の亡者だ。
司祭の金儲けに利用されたくないユフィリア。
いつものように救いを求めてやってきた貴族の治癒を
「気乗りがしない」と拒んでいると、
無骨な《黒騎士》がやってきてユフィリアの腕をつかみあげ
自分はお前の婚約者だ、と言う。
これはレイモンド司祭が仕向けたに違いない。
「いきなり現れて婚約者だとか、
聞いてないんだけどっ。
ていうかあのボサボサ髪の男、誰。
それになんで神聖な教会に穢れた黒騎士が?」
*
黒騎士レオヴァルトに
《秘密》を知られてしまったユフィリア。
互いの利害が一致したと、黒騎士は契約婚を持ちかける。
レイモンド司祭の息がかかった
このいけすかない黒騎士も、
何か事情を抱えているようで……?