あらすじ

現実に価値を見出せず、アニメや漫画、ゲームにしか興味のない中学3年生。黒田 透(くろだ とおる)。 彼は、自分も含めた現実の人間を、モブとしか見ておらず、世の中の全てに諦めていた。 ある時、提出プリントの催促に来たクラス委員長が、やけに怒気をはらんでいる事に気づく。 関わらないように無言でプリントを出すと、彼女は黒田の両頬を掴み、無理矢理に目を合わせてこう言った。 「黒田君ってさ、何でそんなに、やる気ないの?」 彼女の真面目さを表す容姿が、頬に伝わる肌の温度と感触が、黒田の脳に焼き付けられた。 そして、クラス委員長という肩書に似合わぬ、ほんのり色づいた赤い唇。 肩書と言動、些細な違和感。 すると、彼女の後ろで冷やかすように口笛が鳴った。 クスクスと響くクラスの笑い声。 頬に残る彼女の感触。モブが個性を持ってしまった。

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小説を読もう2024/07/28
  • 現在の作品モブからヒロイン、鈴木さん。