あらすじ

「やっと、愛する家族と暮らせる日が来た。可愛いフランシーヌとパシェルよ、ずいぶんと待たせてしまったね。でももう大丈夫だ。 それとアンネットよ、お前とはここでお別れだな。今日からは我が両親が養父母となる。迷惑をかけるんじゃないぞ」 「さよなら、お義姉様。わたしにお父様を譲ってくれて、ありがとう」 歪な笑顔で話す義妹。 それだけ言えば、もう関心はアンネットから離れ、フランシーヌ達に向うチェント。彼女達がお茶を楽しんでいた応接室から、アンネットと前伯爵夫妻は踵を返した。 「嫌な思いをさせて済まないな」 「ごめんなさいね、アンネット」 「心配しないで。大丈夫ですわ」 生まれ育った生家に別れを告げた、アンネットと前伯爵夫妻は感慨に浸りながらも歩き出し、その場を後にした。 アンネットは、アイモンドール伯爵家の長女。 フランシーヌは、彼女アンネットの異母妹だった。 チェント・アイモンドール伯爵は、彼女達の父親。 アンネットの母ジャクリーンは既に伯爵家にはおらず、今は平民の愛人であったフランシーヌの母親パシェルが伯爵夫人に納まっている。 ある日、渓谷で伯爵家の壊れた馬車が発見されたが、母と馭者の姿は発見されず、失踪届けが出されたのだ。

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小説を読もう2024/07/24
  • 現在の作品願いを叶えたいアンネット 短編を纏めたものです