あらすじ
世界に蔓延るモンスターを倒すために、あらゆる能力を持ったヒーローが存在する。
ヒーローは力と知識、これまでの功績などの総合力を数字として可視化させた”戦闘指数”を元にランキングがつけられ、彼らは世界の憧れの的だった。
彼らは平和な世界を保つため
己の目的を果たすため
愛するあの子を守るため
家族を幸せにするため
今日も悪のモンスターと戦いを続けている———
そんなヒーローの中に、極めて異質な一人の男がいた。
男の名前はハイド。ヒーローランキング最下位。モンスター討伐数ゼロ。戦闘指数不明。一応ヒーローとして登録されているが、何もかもが謎に包まれた存在だ。
彼は熾烈な体力試験と筆記試験を圧倒的な成績で首席突破した知る人ぞ知る有望株だったのだが、それはもう昔の話。
現在のハイドは友人ゼロで引きこもりのクソニートだった。
いつしかハイドの存在は誰もが忘れ去っていた。
しかし、そんなことはハイドにとっては好都合。
「ヒーロー活動? そんなものは勝手にやってくれ。俺がヒーローになったのは働かずに生きるためなんだよ!」
ハイドは今日も呑気に生きていく。
実は誰よりもクソ強いのに、面倒事が嫌いで目立ちたくない性格が故に、周りを勘違いさせながらもヒーローランキング最下位に甘んじるのであった。