あらすじ
__何も無かった七月二十一日。この日が、僕と言う者が大きく存在意義を変えた日となる。
“誕生日”ってさ、なんであるんだろう。
皆、1度はこう思わなかった?
別に祝う事でも無いのに、勝手に“祝時だ”なんて言って肩を持って、いつも見せない優しさを見せ付けてさ。
人間って、何処までも醜いよね。
わざわざ下らないのに、なんで“行事”という文化の飾りにしてしまうのか。
今まで、心底不思議で仕方がなかった。
だけどもそんな空虚な思考も、とある日を境に揺さぶられた。
村から逃げて歌声を奏でる少女と、
自殺未遂の元奴隷、
更には精神科で生活を送っている精神疾患者。
この三人に出会ってしまった事で、全てが狂ってしまった。
これは、
“誕生日”という行事の飾り日に、
“過去”と言う塗り替えられない概念を彩鮮やかに塗り替えられた、
一人の“少女”のが届ける誕生日に起きた出来事。