あらすじ
私立大の文学部に通う折井透は、風変わりな喫茶店の常連客になった。初老のマスター、皆方は商売には無関心だが、不思議な術を使って邪悪な霊が憑いた通行人を客として招き寄せ、密かに除霊を行なっていた。
皆方との出会いをきっかけに、透は妖怪や霊を見る能力を開花させてゆく。
大西由実という若いOLが店にやってきた。親友を列車事故で亡くしたという彼女には、夥しい数の邪霊が憑いていた。
由実は亡くなった友人とパワースポットだという神社に行ってきたと言う話だったが、皆方の調べでは、その神社でかつて密かに行なわれていた呪いの呪具である〈土鈴〉を偶然手にしたために、由実達は呪いを受けてしまったらしかった。
皆方と透は生き残った由実の呪いを解こうと準備を進めるのだが、時がたつにつれ、呪いをもたらしたものが単なる偶然ではなく、友人同士の心の奧に潜んでいた闇であることがあきらかになってゆくのだった。