あらすじ

「お前のような生意気な奴と、結婚なんてしない。聖女なんて言うのも、まやかしだろう。よって、婚約は破棄させて貰う!」 そう叫ぶ王太子ミルツカーナは、態々執務をしている婚約者の所へ来て、指を差して叫んだ。周りの文官達はオロオロするばかりだ。 「急にどうしたのですか、王子。夏負けですか?」 突然の爆弾発言に、思わず心配して声をかけた。 「何て呑気なことを! お前は用済みだと言ったのだ。解ったか?」 何だか怒られてしまったわ。 でもそんなことを、勝手に決めて、国王に怒られないのかな? 愛だの恋だのはないけれど、情だけはあったのに。 やっぱり、あの噂は本物だったのかな? 真実の愛と言うやつ。 好きな人出来たのか、年頃だもんな。 私は別に、構わないのだけどなぁ。 側室でも愛妾でも、好きにしたら良い。 子供もその人と作ったら良いのにと、一瞬思った。 でも、出て行けと言われたなら、出て行くよ。 まあ、邪魔物は居ない方が良いわよね。 「承りましたわ、殿下。今までお世話になりました。 どうぞ、お幸せに」 綺麗なカーテシーをして王宮を去る私は、ラズモアナ・ギルイワン侯爵令嬢。 ギルイワン侯爵家の長女だ。 王太子との婚約は、幼い時に決定していた。 なので歴で言うと、13年目。 16才になる来年に、結婚が決まっていた。

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小説を読もう2024/07/17
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