あらすじ

市町村統廃合の後、この村は市に移管された。それでもまだ大字や村が色濃く残る。あえて言うなら集落に僕は住んでいる。 駄菓子屋の前川さんはいつの間にかいた女性で幼い頃から知っているのに見た目は変わらず、可愛くて優しくてクールできれいな人。主婦の井戸端会議でもいつもどこかに前川さんが出てくる。 高校生で町の高校に通う僕は外の世界を知って、この集落のおかしさが少し怖い。 前川さんを中心に回る社会。まるで前川さんがいないと成立しないかもしれない世界。 いつか前川さんがこの集落を去った時、この集落はどうなるのか。 前川さんはどう思っているのか。または前川さんは本当に無害で居続けるのか。 前川さんがこの集落を支配することを僕は気がしている。 ハガキを出す為、前線が近づき雨が降る中、僕は駄菓子屋の前にあるポストに立ち寄った。いつもは閉まっているシャッターが少し開いていた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2024/07/16
  • 現在の作品人魚と内緒話