あらすじ
【初恋と新たな恋の間でゆれる呪術師の中華風BL怪異譚】嘘が本物の愛にかわる?失踪した兄弟子を探す美貌の方士は、皇子と偽装結婚。怪異事件を探るうち、彼は後宮の陰謀の渦中に!
【お知らせ&ジャンル詳細】
本作のメインCP【 武俊煕:攻 × 梅芳:受 】です。過去(初恋)は【 柳毅:攻 × 梅芳:受 】っぽさがあります。
この作品には過度な性描写のある『第43.5話 陽と陰の入れ替わり』が非公開で存在します。そのため、非公開エピソード前後に性的描写を連想させるシーンがあります。苦手な方はご注意ください。
ちなみに、第43.5話がなくても物語として成立する仕様ですので、ご安心ください。
本作は、西遊記や封神演義に似た世界観をベースにした中華風ファンタジー。中華な世界に和風な要素もしのばせてあります。一風変わった東洋ファンタジーの世界をお届けできれば幸いです。
【第1回ルビーファンタジーBL小説大賞:あらすじ⚠ネタバレ有】
梅芳は霊的な境地をめざして修行中の方士(巫術などをつかう呪術者)。そんな梅芳には密かに恋愛感情をいだく相手がいた。それは兄弟子の柳毅。梅芳も柳毅も優秀な方士で、彼らは修行により若さと長命を手にいれている。
ところが、梅芳の想い人である柳毅に結婚話が舞いこむ。もちろん梅芳は柳毅の結婚に反対だ。そうは言っても、彼の力では兄弟子の結婚をとめられそうにない。柳毅の結婚を阻止できないと覚悟した梅芳は、しかたなく「彼の結婚相手は普通の人間。誰よりも長い時間を柳毅と過ごすのは自分だ」と考え、自分をなぐさめる。そして、妖怪退治の仕事にでかける柳毅をから元気で送りだした。
柳毅を妖怪退治に送りだして十五年。あの日以来、今も兄弟子は梅芳のもとに帰って来ない。
妖怪退治のために皇族の邸宅にむかった柳毅は以降、消息不明になってしまったのだ。もちろん、柳毅の結婚は破談。兄弟子の婚約者も別の男に嫁いだ。しかし、梅芳だけはちがう。柳毅の生存を信じる彼は、今も兄弟子を探しつづけていた。
探すなら、妖怪退治の現場である皇族の邸宅も調査すべきだ。しかし、梅芳の願いは十五年間拒否されつづける。
そんなある日、梅芳の姪に怪異がらみの結婚話がもちあがる。娘の身を案じた梅芳の弟は、若く美しい方士である兄の梅芳に目をつける。そして、梅芳に姪の身代わりと怪異退治をたのんだ。男の身で花嫁になどなれるかと梅芳は結婚話をいったんは拒絶。ところが、柳毅が失踪前に赴いた妖怪退治の当事者が結婚相手だと知り、彼は考えをあらためた。柳毅を想う梅芳は、この縁談にとびつく。
身分を偽り、王妃として偽りの結婚生活をはじめた梅芳。彼は、皇族たちの内情をさぐり、初恋相手の柳毅につながる情報を収集しようと奮闘する。そのうちに、梅芳は結婚相手の孝王殿下に淡い恋心を抱きはじめてしまう。ただ、ここに来る動機となった柳毅への想いもある。
「わたしはいったい、だれを一番愛しく思っているのか?」
怪異事件と柳毅失踪の謎を追うなか。梅芳の感情は、ふたりの男のあいだでゆれうごく。
恋愛模様の混迷とは裏腹に、捜査の甲斐もあり梅芳は柳毅を発見。ところが、柳毅の体には魂魄がなく死んだも同然の状態だった。失意に沈む梅芳は、兄弟子失踪の犯人を皇后と断定。死を覚悟で皇后を糾弾する。しかし、皇后を糾弾するうち真犯人は孝王殿下の母で、柳毅の魂魄は孝王殿下のなかにあると発覚した。
真実が明らかになると同時に、梅芳の恋心にも決着がつく。柳毅と孝王殿下のどちらを愛しているかと迷っていた彼だったが結局、ある意味ひとりの人物を追いかけ続けていたのだ。
十五年のときを経て、再会した梅芳と柳毅。ふたりはお互いの愛の深さを自覚。あらためて気もちを確かめあった彼らは、生涯をともにしようと誓うのだった。