あらすじ
AIに代表される高度な技術がありふれたものになり、大多数の人々は社会に必要とされなくなった世界。
孤独感に苛まれ凶行に走る人が増える中、絆を求める人々の受け皿となったのはVRMMOだった。
『Soul of Lament』――悲嘆の魂という名を冠するそのゲームは、高度なAIによって人の心を映し出す鏡のような世界。人の心に応えて生み出されるスキルや武器は自由な戦闘を可能にし、それらの情報を共有し合う人々の間には、確かに絆が芽生えていた。
そのプレイヤーであるイヅルは、一人でいることを望みながらもおしゃべりなアンデッドに付き纏われる毎日だった。
しかしそんな平穏な日々は、突如飛来した六つの流星によって一変してしまう。
驚くプレイヤーたちに謎の声は告げた。
『――プレイヤー諸君に告ぐ。六体の天使を征伐してみせろ。さすれば帰路は開かれん』
ログアウトも不可能。蘇生も不可能。そんな極限の状況でイヅルは心強い仲間と出会っていく。
この世界の神話を紐解こうとする少女。
人と信念を守るために斬れない刀を振るう青年。
彼らもまた、とある事件のトラウマを抱えるサバイバーだった。
ゲームは孤独を救済するか、断罪するか。
その命運はトラウマに足掻く冒険者たちに託された——
※流血表現があります。