あらすじ

大陸の中心部を円状に覆い尽くす、巨大な積乱雲の如き雲霧と乱気流の塊「竜の吐息」。ラムヌス大陸は主に、この絶対不可侵領域「竜の吐息」を隔てた、西方ラムヌスと東方ラムヌスに別れて人間の国々が点在していた。  東方ラムヌスに位置するメリア王国の第一王女として生まれたアルヴィアは、生まれながらにして人間離れした天賦の戦いの才があった。そしてアルヴィアは十二歳でラムヌス大陸各地に眠る秘宝「フレスヴェルグの遺産」の一つである「天鎚ミョルニル」の適合者として覚醒するが、それと同時期に西方ラムヌス諸国をいくつも滅ぼした大陸史上最悪の災禍——グリフォンという異種族の最後の生き残りである「鷲獅子王」(じゅじしおう)がメリア王国に侵攻する。  十三歳となったアルヴィアは対鷲獅子王の兵器としてたった一人、母国を守るため鷲獅子王に立ち向かう。  戦場と成ったメリア王国北西部を荒土としながらも、それから十年。アルヴィアと鷲獅子王の死闘は続いた。  しかし、十年目のとある日、とうとうアルヴィアは鷲獅子王に死の間際まで追い詰められてしまう。アルヴィアは鷲獅子王と刺し違える覚悟を決めるが、そこでなんと、今まで声すら聞いたことがなかった鷲獅子王が己の名を「シヴ」と名乗り、「選べ。おれと婚約するか、このまま全人類諸共死ぬか」と、脅しに近い要求をしてきた。  アルヴィアは「私が生きている限り、私以外の誰かを殺すことは断じて許さない。約束を破った場合は、婚約諸共きみを今度こそ必ず殺す」という条件付きでシヴとの婚約を受け入れる。  だが、無表情が常であるはずのシヴは、殺し合い以外のアルヴィアへの態度や挙動が時たまおかしく……?  こうしてアルヴィアは、婚約者となった鷲獅子王シヴと共に、時に殺し合いながらも、メリア王国の王位継承争いや、ラムヌス各国の国家間の騒乱に巻き込まれながら、シヴが探す「フレスヴェルグの遺産」と幻の国「フレスヴェルグ」を求めて世界各地を奔走することとなる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2024/08/20
  • 現在の作品鷲獅子王と戦姫の殺し愛婚姻譚