あらすじ
「君はあれだね、ラブコメで言うとモブみたいな子だ」
ある日、ひょんなきっかけでそう言われたことで、小日向晴夜は目が覚めた。確かに自分は自分のことをモブだと思っていたと。
この先はそうなりたくない。どんなものであれ、主役になりたい。そう決意して努力を重ねた一年後、高校入学の日に偶然、曲がり角でぶつかろうとしている透明な美少女水澄灯と穏やかな少年神崎悠里を助けてしまう。
晴夜は知らない。自分の生きる世界に本当にラブコメの要素が入り込んでおり、今助けた二人がその世界のメインヒロインと主人公であるということを。
それも何も知らないまま、晴夜はヒロインである灯と本来の主人公である悠里よりも仲良くなり、悩みを聞いて協力し灯からどんどん懐かれて。主人公に成り代わろうとしている転生者たちすら差し置いて、灯の掛け替えのない人へとなっていく。
これは、些細なきっかけによって自覚した『モブ』を脱却しようと奮闘する少年が、さまざまな困難を時に熱く、時に無自覚に乗り越えて、原作のヒロインと共に最高の青春を送る物語。