あらすじ
「夜の学校をたんけんしよう!」
「おー!」
そう言って僕と彼女は夜の小学校に繰り出した。
毎回僕らはこうして勢いで動き出すことが多い。唐突に誘うけど、彼女は嫌な顔一つせず来てくれるから嬉しかった。
彼女は僕の家の隣に住んでいる、所謂幼なじみというやつだ。学校へ一緒に行っていたことも何回もあり、お互い小学校への行き方は当然ながら熟知していた。
ーー夕方頃から二人で公園で遊んでいたが、突然夜の学校に行きたくなった。何故かはわからないけれど、唐突にそんな気分になったんだ。
「とうちゃく!」
「あっとういう間だね!」
夏ということもあり、午後七時ではあるけれどまあまあ暑くーー学校に着く頃にはお互い汗をかいていた。そんな中でも彼女は楽しそうに笑っていて、つられて僕も笑顔になってしまう。
「まずはどこからしのびこもうか・・・・・・!」
「私が思うに、オーソドックスなところでいうと・・・・・・教室とか?」
「教室良いね、行こう! あとは、屋上で夜空をながめたりとかしたい!」
「むちゃくちゃ良いね! 楽しそう!」
「楽しいことしよう!」
「うん!」
とはいえ僕らは知らなかったんだ。
現代の学校は、施錠管理がしっかりしており、そもそも校舎自体に入れない。