あらすじ
都会の喧騒に紛れることなく、彼女の姿はいつも鮮烈だった。グラビアアイドルとして名を馳せた彼女、浅野 美咲(あさの みさき)は、その魅力で多くの人々を虜にしてきた。しかし、華やかなステージの裏側には、誰にも知られたくない影が潜んでいた。ある日、美咲は海辺のリゾートホテルで溺死体となって発見された。
美咲の死は当初、単なる事故として処理されるはずだった。しかし、捜査が進むにつれ、不審な点が次々と浮かび上がる。首筋に残された細い糸で絞殺された痕、そしてその顔には闘った痕跡が残っていた。さらに、彼女の身体には、暴行の痕跡と妊娠の痕跡が確認された。だが、肝心の子供の行方はどこにも見当たらない。
芸能界に入る以前、彼女は何度も脅迫やストーカー被害に遭っていた。だが、警察に訴え出ることなく、その事実は隠蔽された。彼女の死が報じられると同時に、過去に関わった関係者たちが次々と沈黙を守る。しかし、同時期に他の女性たちが不審死を遂げていることが判明する。その女性たちの共通点は、美咲と同じく芸能界で働いていたことだった。
美咲の娘、玲奈(れな)は現在5歳から7歳の間であるが、彼女の安否は不明のままだ。捜査が進む中、美咲が妊娠中に受けた脅迫の数々が明らかになる。そして、変死体として新たに発見された女体には、卵巣に傷跡が残り、縫い合わされて切除されていたという衝撃的な事実が発覚する。
死が単なる事故ではないと確信した刑事たちは、事件の真相を突き止めるべく、捜査を続ける。彼らは美咲の過去を洗い直し、事件に関与したと思われる人物たちの背後にある巨大な影に気付く。その影は、芸能界の闇とも言える「鷲と鷹」と呼ばれる組織の存在だった。
事件の背後に潜む真実が徐々に明らかになり、彼女の死の背後には、芸能界の権力と闇が絡み合った陰謀が存在することが明らかになる。捜査はますます困難を極めるが、刑事たちは彼女の娘を探し出し、この事件に終止符を打つことを誓う。そして最後に、彼女が守ろうとしたものとは何だったのか、その真実が明かされる。