あらすじ
成人式が終わった日の夜、地元の小中学校の同窓会に参加した「望月 柘榴(ざくろ)」の目に、驚くほどに綺麗な女性が目に映る。なんとかして彼女との当時の記憶を思い出そうとするが中々に思い出せない。彼女に話しかける勇気が湧かず、酒に身を任せるべく慣れない酒を飲み続けた結果、気がついたら虚ろとした意識の中、店の外で吐いていた。そんな中、望月を介抱していたのは、一緒に飲んでいた友人ではなく、同窓会中ずっと目で追っていた彼女であった。そんな彼女は望月の背中をさすりながら、絞り出すように言葉を紡ぐ。
「ざくろはさ、小学校の時からずーっと変わってなくて安心だよ」
「ね、30歳になっても互いに独身ならさ、余り物同士で付き合おうよ」
「ざくろとなら、ワタシの大切な青春を取り戻せるから」
「回答は10年後の今日でいいよ」
「そんな自分勝手な……」と思いながらも、どこか懐かしさを感じる優しい声を耳にした所で、彼の意識は夜の空に溶けて消えていった。
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・初投稿(初執筆)故に、温かい目で応援してくださりますと嬉しい限りです。
・『後進曲』は誤字ではありません(物語の進行で回収されます)。
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