あらすじ
小学校5年、田舎に帰省したあの日。大雨から川は増水。濁流に飲まれた俺はしたたかに岩に頭を打ちつけて……生きているのが奇跡だった。
それから、5年。
あの時のことは断片的にしか思い出せない。
そんな時。
帰省前に見つけた夏休み日記……を皮切りに、思い出すあの夏の断片。
「忘れたのなら、思い出せば良いよね?」
「私のせいで、君は……」
「お前がいたから、さ。俺、助かったって思うよ?」
「大事な思い出も、全部、私が消しちゃって……」
「それなら、これからの思い出を一緒に作ってよ?」
止まっていた、夏が動き出す。