あらすじ
「希望だそうだ、尊厳を取り戻す為の。
――――存在意義なんて、所詮はその程度のものだよ」
世界が一度終ってから一体どれだけの月日が経ったのか、もう誰も覚えていない。
とっくの昔に全部が駄目になっていた。
今となっては、汚染されていない場所を探す方が難しくて。
見渡す限り広がっているのは、大小さまざまの残骸と瓦礫。
なにが新しくてどれが古いのか、それすらわかったものじゃなくて。
そんな場所でイきているのは、イキモノ。
有機と無機がぐちゃぐちゃにミックスされた、ひどくあいまいなカタチのモノ。
空に浮かぶ大きな『浮き島』にも、そんなイキモノたちが数多く暮らしている。
地上よりも安全で、汚染も少なくて、資源もあって。
ひょっとしたら、楽園とだって呼んでもいいかもしれない場所。
その楽園に眠る嫌われモノは、僕のたったひとりの相棒で。
銀灰色の単眼人形。蜂の巣刺青の女巨人。
彼女がどれほど疎まれようとも、僕は彼女の、彼女は僕の相棒だ。
――――そう、たとえ何があろうとも。
運命は転がる。結末は導かれる。かつて誰かが描いた絵図のとおりに。
もがけるのか、あがけるのか、それは分からないけれど。
せめて僕は選びたいと思った。――――僕自身の手で、最良を。
ひとりの少年と一機のロボットの運命を描く
ポストアポカリプティック・ロボノベル、始まります。
追記
最終的に十万字をぎりぎり超えてしまうことが判明したので、
KRFの規定に従っておすすめの章をご紹介。
といっても一話完結タイプのお話ではないので切り取りが難しいところですが。
戦闘シーンで言うなら3章の『トキシック・ハート』。
全体の山場で言うと4章の『アウェイクニング・ブラッド』と
5章の『メトシェラ・プラン』。
あたりがおすすめです。ただ、4章以降は伏線回収章になりますので、
単品でいうと3章が一番勢いがある、ような気がします。
これらの章をチラ見して『おっ』と思っていただけましたら、
初めから読んでいただけるとこれ幸いでございます。