あらすじ
それは燦々と光の差し込む温室庭園で。
きっと、貴方はこう言うはずだ。
『僕は君と結婚できない。君はとても優秀過ぎて、追い付けない僕ではきっと足手まといになる。婚約を解消しよう』
「僕は君と結婚できない。君はとても優秀過ぎて、追い付けない僕ではきっと足手まといになる。婚約を解消しよう」
一言一句違わない台詞。
『済まない。こんな僕など忘れて、もっと優れた人と縁を結んでおくれ』
「済まない。こんな僕など忘れて、もっと優れた人と縁を結んでおくれ」
これも一緒なのね。
幼い時に王命で婚約者となった第二王子は、切なそうな顔で自分を貶めるようにして、私の返事を聞かぬまま温室から去っていく。
彼は婚約者を捨て、市井の女性を選んだのだ。