あらすじ
実力は確かだが陰気で根暗で内罰的な青年、アボガドロ・レースは自分の屋敷で更に陰鬱な気持ちになっていた。
眼の前には自分を追放したS級パーティリーダー・フレイアの死体が転がっている。
勝手に屋敷に入って嫌味でも言いに来た彼を彼女達は殺してしまったのだ。回復魔法を使えば蘇生できるが殺したことは記憶している。復讐されるのは嫌だった。いつも通り後悔と自己嫌悪で忙しくなっていると三人の少女が彼の側に現れる。
まずは奴隷の少女・ペットが喋りだす。彼のペットを自称している。そして買った覚えがない。頭がおかしかった。
「全然問題ありませんよ、殺すことが正解です、私の責任にして下さい」
次に家のメイドのハウスが話しかける。彼女はこの家に住み着く自称・幽霊で勝手に彼の世話をしている。頭がおかしかった。
「貴方の責任は何一つありません。さあ、片付けましょう」
最後に幼馴染のお嬢様・フレンドがうんうんと頷いている。彼にこんな幼馴染はいない。頭がおかしかった。
「私もそうだと思いますわ。じゃあ、私が手筈を整えておくから。安心して、あなたはそのまま、この屋敷にいればいいの」
彼は頭がおかしい彼女達に言われるがまま死体を隠す。だが、当然その話は外に漏れる。その復讐をしに人が来る。その上、彼女達も復讐したい相手がいるらしい。復讐の連鎖が続くが今更止められない。彼は頭を抱えた。彼は自分だけが正常であると思っていた。