あらすじ

千年前から伝わる『おわたい』という民間信仰を見学するべく、三宅爽果(そうか)に案内されて、 シロ先生(白 匡介《つくも きょうすけ》)と、その助手である山田羊《やまだ よう》は、 鹿児島県南端の、準限界集落・漁村の三宅村を訪れた。 その村にに伝わる、 御郷島へ渡り橘の実を持ち帰ると豊漁を約束される民間信仰『おわたい』という因習。 『ほかい様』という障る六体の石像。 村の最年長の老婆の歌う数え歌。 千年前におわたいの乙女が御郷島から持ち帰った橘の実。 それらの謎が深まるなか、 シロ先生は知れば知るほど深まる民間信仰の謎を解明するため。 山田は自殺した双子の姉、怨霊と化した綿子を成仏させるため。 二人は変死の続く村に留まることになる——。 —————————————— 山田 羊(やまだ よう)……心霊現象、御霊信仰、怨霊の研究をしている大学院生。シロ先生の助手のバイトをしている。自殺した姉(綿子)の怨霊に取り憑かれている。姉の霊が見えることを秘密にしている。 白 匡介(つくも きょうすけ/あだ名:シロ先生)……民間信仰・伝承を専門分野としてフィールドワークが生きがいの、福北大学民俗研究の准教授。なり手のいないバイトに応募してくれた山田の秘密を知っている。 三宅爽果(みやけ そうか)……シロ先生の生徒。三宅村に伝わる『おわたい』のことをシロ先生に伝えた。みかん農家の娘。 おわたい……千年前から伝わる、三宅村の民間信仰。50年に一度おこなわれる。舟に乙女役の娘を乗せて海に流し、その舟が橘の実を載せて戻ってきたら、50年間の豊漁が約束されるらしい。 ほかい様……村の海沿いの洞窟に安置されている六体の石像。しめ縄でぐるぐる巻きにされている。障るらしい。 数え歌……爽果の祖母・とねの歌う数え歌。歌詞は一から六までしかない。

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カクヨム
カクヨム2024/05/07
  • 現在の作品御郷島へ渡る舟