あらすじ
天界の花園で生まれた月下美人の花の精霊ゲッカ。その本体である月下美人が過酷な環境で育った為に瀕死の状態で産まれ落ちた。そのまま死なせてやっては…という意見もある中、憐れに思った花々を統べる神である花神様は救いの手を差し伸べる。花神がそっと口づけて精を注いでやると、ゲッカは息を吹き返した。それ以来ゲッカは我等が神であり命の恩人でもある花神様を慕い敬うが、いつしか身分違いの恋をしてしまっていることに気付いて…。
夜の花の女王と呼ばれる月下美人の精霊のくせに、みすぼらしい容姿でおまけに男体で。それに夜に咲く花の宿命で日中は眠ったままで共に会う事さえ制限されてしまう自分。それらの理由から全く自信の無いゲッカは、その想いが叶うことはないと気持ちに蓋をするのだった。
一方ゲッカから素直な愛情を向けられる花神は、神であるが為に実は孤独の中に生きてきた。花神も初めて会った時から、ゲッカを可愛く思い共に生きたいと願うが、花神といち花の精霊とでは寿命がまるで違っている為に言い出せずにいて…。