あらすじ
わたしの髪の毛は珍しい黒色で、黒い髪の人間は『不幸をもたらす』という言い伝えがあります。ですので家族からは疫病神と呼ばれ虐げられていて、幼い頃からずっとお屋敷の外にある小さな物置で暮らしていました。
そんなわたしは、18歳を迎えた瞬間に――養育の義務がなくなった瞬間家族に追い出されてしまい、これから路頭に迷い辛くきつい人生を送ることになると思っていました。
でも、それを覚悟していた時でした。
「迎えにきたよ」
不意に背後から、そんな声が聞こえてきたのでした。
もう二度と会うことはできない、そう思っていた初恋の人の声が聞こえてきたのでした――。