あらすじ
――世界に突如として魔物たちの巣窟であるダンジョンが現れた現代。
ダンジョンには財宝が眠り、富や名声そして力を手に入れる事が出来るとされ、数多の人間がそこに夢を求めるそんな時代に生きる天霧燐(あまきりりん)という男子高校生がいた。
「俺……やっぱり配信者辞めるべきかなぁ」
稼ぐためにもお面を付けてダンジョン配信者となった燐だが、配信の内容が悪いのか一切伸びずあまつさえ合成だとさえ言われてしまう。
「燐なら大丈夫、一緒に頑張ろう?」
そんな彼を支えてくれるダンジョンで出会った相棒の言葉で頑張るも、一年配信しても一切伸びず次の配信を最後に配信社を辞めることを決意する。
そしてそんな最後の配信の日、いつものダンジョンに潜るもやはり配信に人は集まらず、そっと配信を終わらせて帰路に就いた――のだが。
「誰か――誰か助けて!」
潜ったダンジョンで少女が襲われている所を目撃してしまう。
目の前で人が死ぬことを見過ごせなかった燐は、襲われていた彼女を助けたのだが――助けた彼女は有名ダンジョン配信者であり、その様子が全国に配信されてたのだ。
「なんだこいつ!?」
「Sランクの黒金百足が一撃!?」
「まともな装備がお面だけなんだが……」
「ここ下層だぞ!」
「WOWラストサムライ!」
物理攻撃が殆ど通らないとされる魔物を一撃で倒したその姿はバズりにバズり、さらに配信の切り忘れでアカウントが速攻特定。翌朝には本人の望まぬ形でチャンネルが成長してしまう。
埋もれていた実力者として話題になった燐、そしてそんな彼には秘密があった。
燐はこの現代でも決して帰れない禁足地とされる最難関ダンジョン【常世】唯一の攻略者だったのだ。