あらすじ

アーラは、神殿に所属する最底辺の聖女として、市民のために駆けずり回る日々を送っていた。腐敗した神殿、怠惰な聖女たちの中で、ただ一人、真面目に聖女として働いていた。 そんなアーラには婚約者がいた。伯爵家の次男だ。ところがある日、急に婚約破棄を言い渡されてしまう。 「君との婚約は破棄する。代わりに南に住まう遊牧民の王の元に嫁ぐのだ」 彼は、金を得て出世の道を開くためにアーラを売ったのだ。 遊牧民の王ユスフは、自らの妻としてやって来たアーラに戸惑った。 なぜなら、金貨と引き換えに雨乞いをしてくれる聖女を遣わしてほしい、と神聖帝国の皇帝に頼んだはずで、決して妻を寄越せと言ったわけではなかったのだ。 妻の件はさて置いて、とにかく雨乞いを、という段になってアーラは気付いた。 神の住まう神殿から遠く離れたこの場所では、そもそも神の力を使うことができないと。 しかし、聖女という存在に一縷の望みをかける人々に真実を打ち明ける事ができず、アーラは雨乞いの儀式に挑むことを決意する。 「雨が降るまで願い続けます。私にできることは、それだけだから」 やがて真実を知った王は、彼女の健気な姿に心を打たれる──。

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小説を読もう2024/05/31
  • 現在の作品底辺聖女の雨乞い〜婚約破棄されましたが、どうやら隣国の王様に溺愛されるようです〜