あらすじ
西暦2090年7月。
神坂幼楓が目覚めた時、65年の時が経過していた。
彼が眠りに就いた頃、この国は衰退への歩みを速めつつ有ったが、眠っている間に多くの天災や戦争が発生して、ついに経済は破綻。
人々は塗炭の苦しみを味わったのだった。
その後、通貨が一度ほぼ無価値になったことで国の借金は消えて、再生への道を歩み始め二十数年。
喪われた地位を取り戻そうと、新たな教育機関がいくつも創設され、その卒業生達の国際的な活躍も有って、急速に国力が回復。
国として自信を取り戻した次の段階として、苦難の時代に喪失した領土を奪還すべく、軍事面の強化策がスタートしていたのだった。
その先兵として白羽の矢が立ったのは、2020年代に特別な能力を与えられた代償として、必要な時代まで仮死状態とされた4人の若者達の目覚め。
その一人、幼楓は同種の能力を持つ3人の友や、同じ大学附属高内のエリートであるライバル達との競争に勝ち抜き、無事に国防軍士官としての第一歩を歩み始めることが出来るのか?
また国防軍は、特別な能力を持つ4人の若者を使い捨ての駒としか見ていないことから、能力が中途半端な状態でも諜報工作に動員しようと直ぐに画策をする。
そうした大人達の悪意にも晒されながらも、成長していく幼楓等の物語である。
(別小説『悪戯と黄昏の時に』の第四章以降に当たる物語です)