あらすじ
第29回電撃小説大賞≪選考委員奨励賞≫受賞作『君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした』の続編に位置する物語です。
5/26開始~6/2完結まで、毎日12:30更新。
結末まで執筆済です。
前作にご興味おありの方は以下からどうぞ。
君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした | 書籍情報 | メディアワークス文庫 https://mwbunko.com/product/kimiboku/322210000083.html
特設サイト
https://mwbunko.com/special/kimiboku/
『君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした』のネタバレを含みます。読んでいなくとも読めますが、冒頭を読んで気に入っていただけた場合、いったん前作を読んでいただくのがおすすめです。電子がたまに安くなる。
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買う少年がいて、買われる少年がいた。
ふたりの『結末』から五年。
坂田史宏は地元に戻って来ていた。就職した会社が倒産し、暇を持て余したのだ。
戻ってみると、高校からの友人・豊田と、その妹・涼花がいた。
坂田には明確な目的があるわけではなかった。ただ、あの頃と同じ空気を吸いたかった。
何故か坂田を追いかけてマンションに転がり込んで来た神谷趣里は、訳知り顔で言う。
「あれ以上愛されることがもう一生ないなんて、そんなことはないよ」
一方、豊田涼花は実家に招かれる。高校二年の夏休みだった。
十年前に、兄の手によって離された家だ。帰りたいとは今更思わなかったが、帰ることにした。
行ってみると、兄の友人である坂田史宏――ふみくんがいた。
涼花には明確な目的があった。涼花はかつての父の暴力により、男性との接触に難があった。それでも彼女には、好きな人がいた。
「私は、普通に、恋がしたい」
忘れがたい最愛を抱き締める青年は彷徨う。忘れたい過去に捕らわれる少女は戦う。
喪失の先を描く、『愛』の物語。