あらすじ
——強く生きなさい。誰に嗤われようとも。
【表紙】https://kakuyomu.jp/users/FoxHunter/news/16818093077370175327
母の葬儀、悲しみに耐えられず逃げ出した少年に寄り添ったのは大きな白狐だった。
時は経ち、現在。漆宮燈真は荒れた家庭環境で暮らすありふれた非行少年だった。喧嘩を売られれば安く買い叩き、持ち前の腕力で圧倒する。そんな、どうしようもない日々を送っていた。
ある日燈真は恐るべき怪物と遭遇する。それは魍魎と呼ばれる異形で、人の負の感情から生まれるモノだった。
生命の危機に立たされた燈真は助けを求め、それに応じるように美しく気高い白い妖狐の少女が降り立ち、バケモノを祓い葬る。
その少女は自らを「稲尾椿姫」と名乗り、「あれは、あんたが生み出したものよ」と告げる。
燈真は言葉を失い、そして「迎えにきたの」という彼女の言葉の真意を探る。曰く、高校で起きた事件——その濡れ衣によって燈真に嫌疑がかけられ、会社でのポストを守るために父が実質的な勘当をしたという。
失望と怒りを抱いた燈真だったが、椿姫は同時にこう語った。
「あんたには才能がある。いっそ最強の退魔師になって、自分が犯人ではないと言い切って仕舞えばいい」と。
かくして燈真は己を変えるため、憧れの姿である稲尾椿姫に追いつくため、退魔師としての修行を開始する。
待ち受けるのは霊場と接する村・魅雲村。
燈真の、長い長い戦いの物語が始まるのだった——!