あらすじ
――これは死が循環しなくなった世界で、怨霊と戦う特殊警察機関「夜警」と 最愛の彼女を殺された「恋人」の物語である。
約 80 年前、円環の端《サークルエンド》と呼ばれるある大災害の影響で、死者の一部が怨霊となって生きた人間を襲うようになった。暗闇にのみ発生する怨霊を避けるため、人々は一極集中型の都市生活を選び、街は夜でも光が絶えることはない。
国内最大の電力会社オルタナの御曹司でありながら、霊能力適性を活かす道を選んだ春海慧は、「夜警」の一員である。
この東京という生物生息空間《ビオトープ》で人々が暮らせるよう、彼は彼の正義として死を迎えた者に一切の容赦を しない。
一方、大学生の一条永耶は葬場に来ていた。将来を約束した最愛の彼女を怨霊によって殺された彼は悲嘆に暮れる。しかし、同時に現場の様子から永耶は訝しんでいた。彼女の死は単なる“怨霊の仕業”ではない。
「ねぇ、もし私が死んだら、生まれ変わった私を探してくれる?」
永耶の前に現れる死んだはずの恋人とその仲間を中心に、夜警を巻き込んだ事件が次々と発生する。
生者と死者の境界線が揺らぐ中、慧は正義を守ることが出来るのか。そして、永耶はどんな選択をするのか――。
長編近未来SFファンタジー刑事ドラマ、開幕。