あらすじ
「わかれよう」
そう言った、カレ。
あたしはただただ俯いて。泣くしかできなかった。
追い縋ることも。
別れたくないって、そう口にすることも。
何もできなかった一年前。
雨が降るこんな日は、本当は一人でなんかいたくない。
ゆったりとした雨が街全体を包み込む、そんな金曜日の午後。あたしは街角のレトロな喫茶店に立ち寄った。
お気に入りの席に座りゆったりと心を落ち着かせようとするあたしの目の前にどっかりと座る彼。
サークルの先輩の洋一郎さん。
そんな彼の言葉に、心の底の関が崩れてしまったかのように泣き出してしまったあたしでしたが……。
まだ、恋に恋していた、そんな頃。
そんな青春時代の1ページを綴ったリリカル短編です。
お気に召していただけると良いのですが……。