あらすじ
【全国各地、何処にでも。
そこに怪異が――伝承が、人の「想像力」が在る限り。
僕らの居場所は、無くならない。】
「――俺とお前で、『普通じゃない奴』が計2人。これほど心強い事って、他にあるか?」
人の想像力・思念を源とする怪異たちが棲まう「裏世界」。現世と表裏一体のその世界から、時折怪異が姿を現し、この世の「怪談」事象を現実に作り出している――そんな世界の真実を、16歳のある時、芹沢暁人は初めて知った。
『七十二候』のうち、『秋』と『春』の36の事象を顕現する能力を突然発現してしまった芹沢暁人。
そして、それと対となる『冬』と『夏』の36候を顕現できる蒼石涼。
――彼らは今日も、荒ぶる怪異を鎮めて「裏世界」へと連れ帰る『裏世界の案内人』としてその力を奮い、現世と裏世界を縦横無尽に駆け巡る。
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【主要キャラクターの概要・設定】
・芹沢暁人(せりざわ・あきと)
18歳、大学1年生兼『裏世界への案内人』。本作の主人公。
色素が薄く茶色に見える髪に、優し気な雰囲気の美青年。
相棒の涼曰く、「なんだかんだで面倒見の良いお人好し」(涼に対してだけは気を許しているため、塩対応をすることも)。
幼くして両親が亡くなったため養護施設で育った過去を持つ。苦労人で基本的に自己評価が低め。
16歳を境に突然、『七十二候』のうち『秋』と『春』の36の事象を顕現する能力を発現した。自らの異変に混乱するが、同じ高校に通う同級生の蒼石涼が『冬』『夏』の能力者だと知り、彼の働きかけで救われる。
都内の大学に涼と共に合格し、現在は大学生と『案内人』の2足の草鞋を履いている。
常識人なため、自由気ままな涼に振り回されがち。
任務時のコードネームは『アキハル』。
秋と春の36候を操るため、動物系や癒し系の能力が多い。ついでにもともと動物に好かれやすかったりする。
・蒼石涼(あおいし・りょう)
18歳、暁人と同じく大学1年生兼『裏世界への案内人』。主人公の相棒。
『七十二候』のうち、『冬』と『夏』の36の事象を顕現する能力を持つ。
黒髪に三白眼の凛とした顔立ちの美青年だが、顔に反して行動は直情型かつマイペースで、常に暁人を振り回す。周りが引くレベルの甘いモノ好きで大食らい。
元々陰陽師一族の出身であるため、裏世界と現世を昔から行き来していて事情通。一族の力は使えない代わりに妙な力が発現した異端児として、一族からは煙たがられていた過去を持つ。
周りにはそつなく愛想の良い暁人が唯一塩対応ぶりを見せる相手でもあるが、涼としては本音を曝け出してもらっているようで実はまんざらでもなかったりする。
任務時のコードネームは『トーカ』。
冬と夏の36候を操るため、攻撃系の能力が多い。ついでに性格も若干攻撃的。
・青葉美鈴(あおば・みすず)
蒼石の本家筋にあたる親戚で、実力のある陰陽師。暁人と涼の任務上の上司でもある。
外見は若く、本人は20代後半と主張しているが明言しないので実際のところは謎。
飄々として捉えどころがなく、男勝りな一面のある女性。
「前例踏襲・伝統重視」の一族の理念に反発し、強い力を持つ実力者ながらも涼を引き取って独立。その手腕で今の『裏世界の案内人』の地位と仕事を獲得した。
涼たちから見れば笑顔で仕事を突きつけてくる鬼畜上司だが、実際は2人を陰からそっと見守っている。