あらすじ
「お、小野(おの)くん、これ、新作の原稿です。……読んでもらえるかな?」
「うん、拝見します」
斜めに陽が差す放課後の図書室。
そこで僕は、クラスメイトの花澤(はなざわ)さんから小説の原稿を手渡された。
今から一ヶ月ほど前、花澤さんが図書室で小説を書いているところを偶然見掛けた僕。
元々本の虫だった僕は、すぐに花澤さんと意気投合した。
それ以来、花澤さんが新作の小説を書くたび、こうして僕が最初の読者になって感想を言うのが恒例になったのだ。
――だが、今回花澤さんから渡された恋愛小説の登場人物は、どう見ても僕と花澤さんをモデルにしたとしか思えなくて……!?