あらすじ
私、春原 望(すのはら のぞみ)。中学2年。
同じクラスの板倉 学(いたくら まなぶ)くんは、いつもひとりで本を読んでいるか、ぼんやりと周りを眺めている。
本人曰く、本を読んでいない時には、人間観察とか考え事をしているとのこと。
周りの人間からしてみれば、『何を考えているかわからない奴』。
ただ、クラスの中で浮いているとか存在感が薄いとか、そんなことはない。
度々、クラスメイトから困りごとを相談されては、抜群のアドバイスで困りごとを解決している、密かな人気者。
『人気者』になぜ『密かな』という形容詞が付くのか。
それは、彼が人を寄せ付けないオーラを醸し出しているから、だと言う。
うちの学校は特に大きな問題も無く平和な学校だと思うけど、それでも日々何かしらは起こるもので。
私自身もある事件を板倉くんに解決して貰ってから、なにかと彼を頼るようになった。
彼が見つける犯人は、いつだって意外で身近なところに潜んでいる。
それはもう、驚いてしまうほどに。