あらすじ
様々な種族が住まう世界で秋月涼は日々、母親の期待に応えるために奮闘していた。
ある日、同じテニス部の仲間である樫野蓮の家でご飯を食べる機会があり、そこでの心地よさにひそかにあった心のヒビが大きく開いたのを感じた。
こんな家にはいられない。高校生という時期にそんな考えは深く根を張って、真実のわからない噂に手を伸ばしてしまった。波瀬の島。危険な島だとも、人生の終わりに相応しい島だとも噂される秘島の噂だ。
涼は最低限の荷物を纏め、噂で聞いた港に向かうことにした。
半日近くかけて到着した港に居たのは青年と老人。青年こそ噂の秘島に一番近い人物だった。
青年が指し示した島の奥にある館。それが噂の正体だった。学生から人ならざる者まで、ありとあらゆる人たちが住まう館。幾人ものヒトを招き、見送っていったその場所に涼は招待されることに。
その館で涼は色んな出会いと別れに立ち合い、知ることがなかったであろう誰かの人生に触れて、人としての成長と新たな人生を手にしていく。