あらすじ

「お嬢様、婚約者殿がいらっしゃいました」 「そう、お通しして」 いつからだろう。私達の世界で、魔法が生活必需となったのは。 「ジュネ!会いたかったですよ!」 「ご無沙汰しております、ハンク様。お元気でしたか?」 「ええ!君は……<アナライズ>!」 いつからだろう。相手の体調を調べるのに、魔法で診察するのが当たり前になったのは。 「ふむふむ。あれ、少しHPが減っていますね。何かありましたか?」 「……ちょっとお腹が痛いだけです」 いつからだろう―― 「君はHPが30しかないのですから、気を付けないと。ほら、この携帯ポーションで回復してください」 ――ステータスの数字だけで、人が人を測るようになったのは。 「……魔法もステータスも、この世から無くなればいいのに」 その日もいつも通り、漠然とした不安と不満を抱いたまま、眠りにつくはずだった。 「え?え!?う、うわ!?」 ドサリという音とともに、少年の悲鳴が聞こえさえしなければ。

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小説を読もう2022/11/25
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