あらすじ

当たり前のことを 当たり前に詠む ひとつぶの雨は ひとすじに結ばれて、やがて おおきな水のかたまりとなる。 「山はおおきな水のかたまり」 祖母から教えられた言葉は、 自然観と生活信条の礎となった。 雨や風や太陽や水、なにより 清新な森の匂い――。 身辺のものは、みな愛おしく、 いつしか当たり前のことを 当たり前に詠めるようになった。 俳句には退屈がない。 「山桜山のさくらと咲き並ぶ」 「桜どき足もとにまでものの影」 「厭戦のかたちの葎雨しとしと」 「透明な一品をもて夏の膳」

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Booklive2024/07/12
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