あらすじ
毎年夏に開催される「石灯籠怪奇文学賞」は、名誉だけが報酬の小規模な公募だ。しかし、この賞には特異な点がある。
毎年、最優秀賞の受賞者がいないのだ。応募者数が例年ほぼ一定で、なおかつ一人ずつ減っていくことから、最優秀賞の受賞者が消えされているのでは? と、ネットで噂が囁かれるようになった。
生きることに飽きてしまった「私」にとって、この文学賞は一筋の光だった。死ぬなら、自身が描いた怪異に殺されたい。自分の望む怪異を描き、それによって殺されることを夢見て、「私」は初めて筆を執るのだが……。