あらすじ

「忌々しい子ね、貴女。少し離れて暮らしましょうよ」 「ああ、それは良いな」 「……………」 「アマリリスお姉さま、お元気で」 一言も発する前に、私は田舎の別荘に行くことが決まった。最早気持ちも動かず、ただ応じるだけだ。 何を言っても覆ることがないのは、知りすぎている。 珍しいことではないが、私は前妻の子で疎まれる存在。 生家の男爵家はわりと裕福で、平民であった後妻フャルルは結婚後贅沢し放題だった。 父が何も言わないので、仕方なく私が苦言を呈すれば 「子供の癖に、何もわかっていない癖に」等と苛立たしい様子で言い返されていた。 それでも次期当主の私。 負けずに改善を求めていたのだが、どうやら父にも裏切られてしまったようだ。後妻の賛同に回ったのだから。 フャルルの子『アイズ』は、父マックの実子だ。 父はアイズに、この家を継がせようとしているのだろう。

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小説を読もう2024/07/09
  • 現在の作品別荘に捨てられた