あらすじ
あらすじ*
かつて医仙と呼ばれたシディアンは、今は俗世から離れ、桃莱国の片隅にある仙源郷に引きこもって長いこと隠遁生活を送っていた。
そんなある日、彼は仙源郷の入り口で死にかけた青年と出会う。
関わるまいと思ったが、悩んだ末にシディアンは房中術を用いて青年の命を救った。
目覚めた青年はウェイリーと名乗り、桃莱国の役人だと語り、身体を投げ出して(?)助けてくれた恩義に報いるために責任をとると誓う。
初めは冗談だろうと思っていたシディアンだったが、怪我から回復した彼は甲斐甲斐しく身の回りの世話を焼くようになり、真心を込めて接する彼のことを、シディアンも憎からず思い始める。
しかし穏やかな日々は長く続かず、桃莱国から役人たちがシディアンの屋敷にやってきた。
彼らが言うには、桃莱国の皇帝が崩御しすぐにでも帝位継承者を決めたいが、本来継ぐべきはずだった皇太子が不治の病で死の淵に立たされており、皇太子の不治の病を治して欲しいのだと頭を下げた。
初めは頑なに断っていたシディアンだったが、ウェイリーに懇願され、条件付きで太子の治療に携わることを約束した。彼はウェイリーが命を狙われていることに気づき、彼を守ろうと考えたのだ。シディアンはウェイリーに、役目を終えたあとは共に仙源郷に帰ろうと言うが、互いに想い合っているにもかかわらず、彼は頑なにその誘いを拒む。
やがて治療のかいあって太子の病は完治して、帝位継承の儀の日取りは決まった。
あとは無事に帝位継承の儀を迎えるばかりというとき、シディアンはウェイリーの命を狙った犯人を突き止める。ウェイリーを襲った犯人は太子の側妃で、彼女は第二皇子を愛し、彼を皇帝にするためにウェイリーの持つ玉璽を奪い取ろうとしたのだ。
一連の事件は解決を迎え、二人は最後の別れを惜しむように逢瀬を重ねる。
そして儀式当日を迎えた朝。シディアンは帝位継承の儀と共にウェイリーの命が尽きることを悟り、急ぎ儀式の場へと向かう。
しかしあと一歩間に合わず、ウェイリーの胸は剣で刺し貫かれてしまった。
シディアンはウェイリーの傷を自らの身体に移し、そして冥府へと送られた。
冥府で閻王とまみえたシディアンは、ウェイリーの代わりに自分が死ぬことを望むが、閻王は二人とも死んではいないと告げる。
仙としての力を失ったと思っていたシディアンだったが、彼がかつて助けた命が彼を仙に戻すよう長い間働きかけていたのだ。
さらに冥府まで追いかけてきたウェイリーの説得により、シディアンは彼と共に生きることを決め、閻魔王に別れを告げ現世へと戻る。
改めて帝位継承の式典は華々しく催され、二人は仙源郷で愛を確かめ合ったあと、まだ見ぬ場所を訪れるため旅立っていった。