あらすじ
――勉強に疲れたふたりのイケナイ遊び――
高校二年の春、ピアス穴を開けた。
勉強しろ、成績を上げろと口を揃えて言ってくる大人たちへの思春期特有の反抗だったと思う。
当たり前だけど登校したら怒られたので、さっさと教室から逃げる。呼び止める声がかかるけど知ったことじゃなかった。
人のいない、静かな場所を求めて、屋上に上がる途中にある踊り場で座り込む。
誰も来ない。
そう思っていたのに、一人のクラスメートが追いかけてきた。
二年になって、初めてクラスが一緒になった女子生徒。張り出されるテスト順位は常に一番上。才媛そのものの同級生がどうしてここに来たのか。
まさか、非行に走る同級生を更正させようなんて、ありきたりなことをしにきたわけじゃないはずだ。
なんだろうと思っていたら、突然押し倒されて驚く。
そして、取り出したリップを塗って、塗られて。
悪いことをしたくなったという俺に彼女は言った。
「わたしも、不純なことをしたくなったんだ」