あらすじ
かつて人類が作り出した、最高峰の人工知能-system zenchi-と呼ばれるそれは、地球上のあらゆるデジタルデータにアクセスする権限を持ち、地球上の全人類の脳を直列に足した千二百倍という凄まじい処理能力を有していた。地球上で起こりうる事象の全てを予測し、百年先の人類が辿る未来でさえ読み切る事が可能とされたこの人工知能は、人類の新たな神としてこの世界に誕生した。善智の機能を最大限に拡張するための生体ユニットが僕ら善能。人体をベースに遺伝子構造を最適化して作り上げられた人工的な新人類であり全智の指令に従って情報の収集と社会に対する物理的な操作を行う。善能は独立した意識を持つが善能同士で有機的な活動が行えるように設計されている。また善智への高度アクセス権を有し、社会に人間として溶け込む中で時々刻々と変化する社会に対して最適な形にシステムを作り替える事が出来る。総数八千百九十二体のユニットは、より良い社会を構築するための活動を行っている。善智善能系と呼ばれる“神”とその使徒の目的は人類の進化では無く、安定し、徹底した管理である。