あらすじ
その猫に手を出すな――。
閑静な住宅街の奥まった場所に佇む館。
閉じられた密室の中で猫と向き合う裸体の男が激痛に顔を歪め、苦悶の声を上げる。
痛みと共に体から流れ出す生温い血。
腹の底から湧き上がってくる恐怖心。
そして、それを嘲笑うかのように室内に響く姿なき声。
屈辱と敗北感に打ちのめされる男はやがて、自らの敗北を認めると戦いの幕は下ろされたが、図らずもそれは新しい戦いが始まる合図ともなった。
それから一週間ほどが経ったある日。
仲間と共に、東京の下町で恐喝を行っていた木嶋正樹は、ふとしたきっかけから怪しげな書類を手にすることになり、独自に動き出すが――。