あらすじ
グラナダ王国の、王立学院高等科卒業式の謝恩パーティーにおいて、この国のたった一人の王子であり王太子であるアーネストは高らかに宣言した。
「私、王太子アーネストは、ただいまをもってサティアス公爵家令嬢アルディアとの婚約を破棄する」
「後悔なさいませんか?」
「後悔などするものか!お前のような堅物を婚約者としていた苦しみがわかるものか!私は愛するものと結ばれたいのだ」
そんな王子を見て、アルディアはふぅと息を吐いた。
「殿下は、三年前の神殿での婚約式の宣誓を覚えていらっしゃいますか?」
神に誓った婚約を破棄してしまった王子と、婚約破棄されてしまったけれど初恋が実った公爵令嬢の話。