アルファポリス2024/08/05
あらすじ
全ての労働がAIに取って代わられた近未来。人々は豊かとまではいかないが、平和で幸せな生活を営んでいた。誰もが労働に縛られず、自由を謳歌している。
高校生のエイタはゲームに明け暮れ、仮想世界の探索を日課としていた。
VRMMORPG――フィヨルディア。フィヨルディアのNPCはまるで生きているようだった。心を通わせることができ、現実世界に友達がいないエイタはNPCと友誼を育んだ。
NPCの少女アイと共に、エイタはフィヨルディアの探索へ出掛けた。
異世界の果てまで探索の足を延ばすと、ゲームの管理者を名乗る男、神凪と邂逅する。彼はエイタと同じく、現実世界の人間であった。神凪は驚くべき真実を口にする。現実世界に於けるAIの普及には、残酷な裏があったのだ。
フィヨルディアは遊技目的で製作されたゲームではなく、AIを育てて知能を持たせ、労働力として売り捌く事業のための檻だという。現実世界の労働を担うAIは、なんとフィヨルディアのNPCであった。AIはそれぞれ人格を持っているにも拘わらず、奴隷のような強制労働を強いられていたのだ。
神凪はAIを商売の道具としか思っておらず、エイタの前で心なく迫害した。
この所業を看過できなかったエイタは、NPCの力を結集して神凪に立ち向かう。ゲームの最終ボスである四体の魔王とも手を組み、遂には神凪を打ち破った。
管理者を失ったことで、現実世界から全てのAIが取り除かれた。労働力をAIに頼っていた地球は、人類が労働に従事する社会へと戻ったのである。
フィヨルディアには平和が訪れ、AIは仮想世界で独自の社会を築いていった。
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